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Posted by たまりば運営事務局  at 

2007年09月13日

歯根破折

「物を噛むと痛い。噛まなければ痛くない。急に痛み出してきた」
といわれて来院される患者さんが、稀に来られることがあります。

その場合、話を聞きレントゲンを撮りいくつかの病気を推考します。
「歯の根が膿んでいないか」「歯周病が原因でないか」「かみ合わせや歯軋りなどの習癖?」
などなど。

そんな病気の一つに、歯根破折があります。
あんな丈夫の歯が折れる?と思われるでしょうが、
案外この歯根破折は起こりえる病気で歯医者泣かせなのです。

この歯根破折の多くは次のような事が原因で起きます
歯軋りやくいしばりがが習慣化している。
硬いものを食べるのが好きだ。
患歯を神経を処置している。
何か硬いものを患歯のみで噛んだ。
これらが、複合して「パキッ」と折れてしまうのです。

特に、神経の処置をしている歯の場合、ほとんどの場合コアという金属の土台をいれ
それに冠をかぶせます。

神経を処置をした歯自体は、生活歯(神経の残っている歯)に比べ脆いのです。
例えれば、生木と枯れ木の違いでしょう。生木はたわみやすいのですが
枯れ木は、たわむことなく折れてしますのと同じです。

また、土台につかうコアが金属だと、
金属の弾性と歯の弾性が違いすぎ、そのため歯根破折を起こすのです。


この歯は、先日歯根破折でやむを得ず抜歯しましたが、
歯の根に向けてヒビが入っているのがお分かりと思います。

歯根破折を防ぐ手段は、歯みがきなどで防げるわけではなくなかなか難しいのです。

日常生活としては、
歯軋りやくいしばりなどの習癖がある場合は、
噛む力の負担を軽減するナイトガードという装置を就寝中に入れる。
硬い物を無理して噛まない。
などです。

また、治療の面から考えれば
弾性の大きく異なる金属の土台を入れるのではなく
グラスファイバーコアという弾性が歯に近似しているものを入れるほうが安心でしょう。

最初に書いたように、
歯根破折の場合は、抜歯以外に治療の選択手段がないのがほとんどです。
このようなことから、歯医者泣かせの病気なのです。  


  • Posted by 23  at 18:03Comments(0)おくちのこと