たまりば

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2008年11月03日

食育

先日、平山小学校で「咀嚼と健康」と言うことで話をしたことは書きました。

その時の要旨のアップです。

きちんと噛めるということは、健康に大きく関わっています。
「食育」とは、食に対する教育ですのことですが
この食べると言う行為は、歯科学と密接な関係にあります。
特に近年は、噛むことの重要性が叫ばれています。

あまり日常で、考えながら食べることはないと思いますが、
この噛んで食べると言う機能はとても大切です。

噛むという機能は、生まれたときから完成している機能ではなく、後天的に発達する機能です。
やわらかいものばかり食べたり、よく噛まないで飲み込むように食べる習慣をつけてしまうと、
口・顎・顔面等のきちんとした発達にも影響を与えてしまいます。
現代人の1回の食事は、弥生時代と比較して咀嚼回数が6分の1以下、食事時間も5分の1になっています。戦前(70~100年前)と比べても2分に1に激減しています。

そのため、噛まなくなることにより、
口の周りの骨(顎骨)や筋肉(咀嚼筋や口周囲筋)の発達が鈍くなります。
歯の大きさはあまり変化がないのにかかわらず、
顎のみが小さくなり、歯と顎の間に不調和が生じるため、
不正咬合の現代人が増えてきたというわけです。
このように軟食文化の蔓延が、よく噛まないで食事する習慣を生み出し、
不正咬合の増加に拍車をかけているのです。

子供の歯並びは親の歯並びと似ており、遺伝も歯並びに影響を与えますが、
その一方で、生まれてからの環境も大きく影響しているtのです。
顎が小さくなると必然的に歯が生える隙間が足りなくなる叢生<そうせい>という状態になり
今の子供の多くがこの叢生になる危険があったり、実際叢生になっている子が増えています。
歯並びが悪いと、より噛みにくくなり悪循環を生み出してしまいます。

良く噛むことは歯を丈夫にし、歯並びをよくするだけでなく、顔の骨や筋肉を発達させ、身体全体の発育や脳の発達にも影響します。
そのため、学童期では良く噛んで食べることが大切です。
『咀嚼』することは『歯』だけの問題ではありません。顎・頬・唇・舌の正しい動きを習得して、『食べられる口』を作ることが大切なのです。
食育


タグ :食育噛む

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