2008年02月11日
たばこ死者、今世紀中に10億人
【ジュネーブ支局】世界保健機関(WHO)は7日、喫煙による健康被害に関する報告書を発表、この中で、喫煙が原因となって死亡する人が21世紀中に累計10億人に達すると予測した。
報告書によると、肺がんや心臓疾患など喫煙を原因とする病気で、20世紀には約1億人が死亡した。現在は、世界で毎年推計540万人が喫煙のため命を落としているが、喫煙人口は途上国を中心に増加している。規制強化などの措置が取られない限り、死者の数は2030年には、年間約800万人に増加する恐れがあるという。
(2008年2月8日 読売新聞)
タバコは健康に害を及ぼすことは知られていますが、歯周病を悪化させる大きな誘因にもなっているのです。
各国において歯周病に対する喫煙者のリスクを調べたところ、煙革を吸わない人に比べて約2~3倍と大きいことがわかっています。
なぜ、タバコを吸うと歯周病を悪化させるのでしょうか?
タバコは、末梢の血管を収縮させるため、歯肉の先まで血液が行きにくくなります。そのため免疫機能が低下し歯周病菌の攻撃に耐えられなくなります。又身体の中のCaやビタミンCを大量に消耗し歯を支える歯槽骨が弱くなってしまうのです。
自分でタバコを吸って歯周病を悪化させるのは、ある意味「自己責任」ですが、副流煙が原因で非喫煙者の方にも影響を与えます。統計だと非喫煙者の歯周病患者の約30%の方が副流煙の影響を受けたためといわれています。
また、歯周病の治療に関しても喫煙者の治癒は非常に劣ります。
ただ、
過去に喫煙者だった人でも現在禁煙していれば、治療に対する効果は非喫煙者とほぼ等しいことが証明されており、禁煙が歯周治療に有効であることが示されています。禁煙によって、治癒能力は非喫煙者と同等レベルまで回復されるのです。
今からでも遅くはありません。
歯周病の方、タバコは止めましょう・・・・・・