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2008年06月05日

歯の衛生週間シリーズ4

今日は、4回目で「歯周病と全身疾患」です。

歯周病がいろいろな全身の病気を引き起こしたり
悪化させたるすることがわかってきています。

歯の衛生週間シリーズ4岡山大学

今まで、多くの方が歯周病が単に歯肉の病気と思っていられたと思います。
しかし、歯周病という炎症性疾患によって産生される物質や細菌そのものによって
いろいろな悪影響を起こしてしまいます。

お年寄りや障害のお持ちの方は、嚥下機能が弱くなっているかたもおられます。
そんな場合、食道ではなく気管に誤って入ってしまい、
歯周病の原因菌が肺や気管支に感染して肺炎を起こしてしまうことがあります。(誤嚥性肺炎)
お口の中の環境が悪いとその危険が高まってしまいます。
そのため、日ごろより口腔内を健康に保つことが大切です。
もしも、寝たきりや身体が不自由になった場合も、家族の協力と
歯科医師や歯科衛生士による口腔ケアをうけてお口の健康を維持できるようにしましょう。

妊娠すると女性ホルモンの変化やつわりや偏食などにより
口腔の環境が悪化し歯肉炎を発症しやすいことはわかっています。(妊娠性歯肉炎)
そればかりでなく、妊娠中に歯周病に罹患していると、毒素や炎症性物質が血液中から胎盤に入り、低体重児出産や早産のリスクが高まることが明らかになっています。
妊娠中はもとより、日ごろからきちんと歯磨きをして歯周病を予防していくことが大切です。

心疾患は日本の3大死亡原因の1つに挙げられています。
歯周病により歯肉が腫脹し出血しやすい環境だと、歯周病菌が血流に乗って冠動脈に感染すると
原因菌が産生する炎症性物質や毒素が血栓を作り、動脈硬化(アテローム性動脈硬化症)を発症させる可能性が指摘されています。
また、口腔の細菌が血流に乗り細菌性心内膜炎を起こすといわれています。

糖尿病の方は、感染しやすく傷の治りが遅くなることもよく知られています。
そのため、糖尿病の方は歯周病になりやすくまた治癒も遅れがちになります。
また、歯周病菌の毒素がインスリンの働きを悪くし、血糖値を下がりにくくし、
結果的に糖尿病の発症につながる可能性があると考えられています。

このように、歯周病を含め口の中の細菌が全身の病気に大きく関与していることがわかっています。
体の健康を維持するためにも、お口の健康は大切です。
そのためにも、おうちでのセルフケア、定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアを受けることお勧めします。




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    Posted by 23  at 23:00 │Comments(0)おくちのこと

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