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Posted by たまりば運営事務局  at 

2008年11月21日

学校歯科医研修会

昨日の20日は、八王子の東急スクエアにて東京都学校歯科医会主催で
「平成20年度多摩ブロック学校歯科医研修会」に出席してきました。

東京医科歯科大学教授の川口陽子教授による
「これからの学校歯科保健活動の展開について」
の講演でした。

非常に内容の濃い講演で、
私が学校で現在おこなっている啓蒙活動や歯科医院における予防歯科診療の上で
非常に勉強になるものでした。
今後、これを参考にむし歯や歯肉炎の予防に利用していきたく思います。



この講演の際、海外の学校歯科保健活動についての内容があり、日本の常識とだいぶ違う点があることに驚きました。
いくつか違う点について書いてみましょう。
1、歯磨き粉を使わないで磨く国は日本のみである。(海外は、必ずフッ素入りの歯磨き粉を使って磨く)
2、学校における学校健診をおこなっている国は、日本のほかごくわずか。(海外では、子供の健康は家庭の問題)
3、デンマークでは、高校までは歯科治療費は無料。その後は保険はなし。(学校に常駐の歯科医が生徒を治療)
4、アメリカでは、小学生の授業でフッ素によるむし歯予防、デンタルフロス、シーラントについて学ぶ。(日本では授業に組み込まれていない)
5、ほとんどの国で、昼休み時間に歯みがきをおこなう。(日本は学校ごとでするところとしないところがある)
6、フッ化物を積極的に利用した虫歯予防をおこなっている国が多い(日本では?)
7、アメリカでは小学1年生でもかかりつけの歯科医師を持っている。
8、海外の学校における歯科保険活動は、一部のモデル校がおこなうのみである(やはり子供の健康は家庭の問題)
などなど・・・・

日本では、国民皆保険のため海外諸外国に比べ安価に治療ができます。

(日本は皆保険で窓口支払いは1~3割負担)
海外では、むし歯や歯周病になり治療をすると治療費が非常に高いので、個人のむし歯や歯周病の予防意識が高いのです。
(小学生から予防意識が植えつけられるように授業等でも習い、年に2回は予防処置で歯科医院に行きます)
日本は安価で治療ができるので、お金を払って予防しようという土壌が海外に比べ貧弱です。
このことは、私たち歯科医師にも責任の一端はあります。
このことを肝に銘じて診療する必要があることを痛感して研修会を後にしました。

  


  • Posted by 23  at 23:59Comments(0)おくちのこと